今日は、一人で郵貯に行きました
指定された口座へお金を入れる手続きでしたが、窓口の職員さんがとても感じのよい方で気持ちよく用事を済ませることができて幸せな一日でした。
基本的に自分のカードを使ったお金の出し入れはATMに取り付けられている受話器の音声案内を聞きながら、プッシュボタンで操作できますが、店名と番号への払い込みは、窓口で行う場合が多いです。
個人的なものでしたら、窓口よりも、自分のカードから講座への送金にすることで手数料が安くなることもあり、一人で済ませることもあるのですが、
今日は所属している会の会計の支払いだったために窓口の職員の方へお願いしました。
数年前までは、本当に金融機関の窓口で代筆などしてもらうのが困難な状況でした。
今日行ったような支払いのための書類の代筆はもとより、通帳を作ったり定期の解約など、色色な手続きが行えなかった経験があります。
銀行によっては「代筆を行うのに複数の職員が立ち会わないといけないのですが、今日は対応できる職員がいない。」
と、断られ、1週間後に再度、訪れて、代筆してもらった経験もあります。
窓口で代筆はできないとはっきりといわれ、そんなことはないはずだと
平成 22 年8月 26 日付で金融庁監督局長が金融機関業界団体等に対して発出した要請文があることを伝えたり、
そのページをスマホで開いて職員へ提示したりしたこともあります。
「対応していただけないなら、県の障害者差別に関する窓口へ電話します」などと伝えることで、窓口対応ではなく、上司の人に掛け合ってもらい、対応いただいたことも何回もありました。
※上記のようなやりとりは、最近は少なくなったと思います。記録を確認したところ、最後に銀行の窓口ではなく上司との直接のやりとりは2020年1月が最後でした。
上司に代わってもらい、上記のようなやり取りをすると、確認させてください「と一度、お断りがあったのちに謝罪があります。
結局、その銀行の上司の人も含め窓口で対応する人たちまで、「障害者への合理的配慮」における対応についての規則等が浸透していなかったという印象でした。
金融庁監督局長が金融機関業界団体等に対して発出した要請文には、以下のような内容があります。
「視覚障がい者に配慮した取組みの積極的な推進について」に示された「視覚障がい者対応ATMの増設」や「複数の行員の立会いによる視覚障がい者への代筆及び代読の規定化並びに円滑な実施」
など、視覚障がい者からの要望等を踏まえた取組みを積極的に推進するよう努めることが重要と考えられる。
視覚障がい者に配慮した取組みの積極的な推進に係る要請についての参考ページ
私の住まいの近くでは郵貯では、何の差し支えもなく、代筆などを行っていただけたかと思えば、ある銀行では、なかなか対応いただけなかったりと、社会の少数派である「視覚障害者」への対応は、なかなか推進されなかったような印象でした。
他所の地域の当事者とこの件に関して話をしたら、郵貯での対応が難しく、こちらでは、代筆など、の対応をお願いできなかった銀行(別支店)のほうが、とても配慮のある対応をしていただけたなど、こちらとは全く逆の状況だという事例も聞いていましたので、
支店の職場環境、支店長の采配に大きく左右されるものだと感じていました。
金融機関での手続きが行えないなどの不都合は、視覚障害者にはとても多いので、その参考にしていただければと思い、今回の内容を書いてみました。
参考ページ
中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針 (本編) 新旧対照表
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