ガラ携からスマホに変えると、どんなことができるの?(視覚障害者に便利なiPhoneアプリ)

最近、周囲の視覚障害者から、
「現在ガラ携を使っているが、スマートフォンに変えようと思っているけれど、スマートフォンって、どんなものでしょうか?」
というような相談を受けることが多くなっています。

その場合にiPhoneに障ってもらい、説明するのですが、多くの方は高齢者・視覚障害者に利用しやすい『らくらくホンシリーズ』をつかっている方が多いのが現状です。

形態は、電話にしか使っていないという方もおられますし、電話とメール、インターネットを活用している人もいます。

スマートフォンは、携帯電話とパソコンが一緒になったようなものだと説明しています。
ガラ携で、できることはもちろんできます。
電話やメール、メッセージ以外に視覚障害者にものすご~く便利なアプリが使えるようになります。

iPhoneの視覚障害者用の便利アプリは、色色とあります。
先日の日記にも少し書きましたが普通の薬局で販売されているような予測系の体温計もスマートフォンをかざして撮影すれば、体温計の表示を確認できます。
また、点字図書館などの視覚障害者関係の情報提供施設などの録音データ(サピエ図書館のコンテンツデータ)の利用ができるアプリを使うことで、録音図書を自分で検索して、ダウンロード利用ができるようになり、情報量が、ものすごく広がります。

上記以外のもので、以下のようなアプリを紹介することが多いです。
文字認識アプリ
スマートフォンのカメラで、活字が印刷された書類などを読み上げます

Sullivan Plus(無料)

以下に紹介するSeeing AI には、上記、Sullivan Plusの文字読み取り機能と同じ機能がありますが、文字の読み取りにおいては上記のものをお勧めします。

明るさの確認やお札(お金)の確認などに便利
部屋の電気がついているかの確認ができます。
お札が手元にあって、千円、5千円、1万円かわからないときに便利。

Seeing AI(無料)

視覚障害者用の日常生活ようぐ
視覚障害者用の日常生活ようぐには、上記で紹介したようなアプリの商品がそれぞれに販売されています。
障害者用のものは、基本的に一般のものより高価で、選べるほどの種類があまりないものです。

以下にそれぞれのものを買う場合にいくらぐらいの商品かを参考までに記します。

けんおんくんMC-174V 音声付き電子体温計
販売価格9千円
この体温計は実測式です。20秒程度で計測する予測式ではありません。計測には、わきで約10分(口中で約5分)の時間が必要です。
わき・口中用の音声体温計で、しゃもじを小さくしたような形をしています。電源を入れた時、体温計をわきにはさんだ時、検温結果が出る時に、ブザー音とメッセージが流れます。収納ケース付き。

PTR3 視覚障害者用ポータブルレコーダー(録音再生機)
価格:85000円(非課税)
サピエでも、CDでもデイジーを楽しめる。音声ガイドでどなたでも簡単操作。

よむべえスマイル
価格:198,000円(非課税)
主な用途:郵便物の確認
役所からの通知、お手紙など、ご自宅に届いた郵便物を読み取らせて内容を確認できます。

商品名 明暗センサー
価格5200円(税込)
ボタンを押すだけの簡単操作

紙幣読み取り機
商品名:ぽーたぶる紙幣読み取り機QN-20
価格:89800
日本銀行が発行する紙幣(千円、五千円、一万円、二千円券)の金種を読み取り、音声(音量大・中・小)・バイブレーション・ブザーのいずれかでお知らせします。

それぞれのアプリに対応した視覚障害者用の一般的な商品を紹介しましたが、視覚障害者用のスマートフォンのアプリには無料のものも多く、それらの機能がポケットに入るサイズで持ち歩けるというのは、ものすごく便利です。

現在は、画面が見えない視覚障害者がiPhoneを購入し使う場合、ドコモショップなどで購入しても、携帯ショップではその操作を十分に習うことができないのが現状です。

近くに視覚障害者用の操作方法を聞けるところがあるか、身近な知り合いなどで教えてもらえる環境があれば、1度見せてもらえるとよいと思います。

私自身は、kindleなどの
電子書籍を利用したいことと視覚障害者用の歩行支援アプリを利用したかったので、スマートフォンに変えました。

私自身は、現在は、iPhoneandroidの両方を利用していますが、ガラ携の方がスマホに変えるとの相談を受けた場合は、利用している人が多くわからないときに問い合わせが行いやすいiPhoneをお勧めしています。

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